要件定義はシステムを表からも裏からも決める重要な項目です。要件定義がしっかり行なわれていないと開発中に新機能の追加を要求されたり、作った機能が要求されていたものと違うために修正が必要になるなどが発生しやすくなります。システムの機能をまとめる要件定義は主に機能面とその他の項目に分けられます。機能面では画面表示やデータ入力方法、印刷物、他のシステムとの連携が話題となるのですが、機能以外の面、システムの稼働速度や保守、セキュリティなどは目に見えないことも多く、要求定義の話題にされないことも多いようです。
要件定義は最終的に発注者と開発サイド双方で合意したのちに開発に入ることになりますが、その際にはじめてセキュリティや保守について提案しても理解されないことが多く、最悪受注できない恐れもありますので、要件定義を行なう場合にはすべての項目について聞き取り調査を行った上で要件定義を作成することが大事です。機能面については開発サイド側で細かく決めなくてはならないテーブル定義など細かい部分までは要件定義に入れる必要はありませんが、新開発するシステムのデータを他のソフトウエアなどでも利用する場合もありますのでテーブル定義を決める段階でも協力が必要になることも多くあります。その際には、要件定義の中でテーブル定義やファイル形式などの細かい仕様についても検討されることもありますが、一般的にはそれほど細かくまとめ上げることは少ないようです
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